会場 sidechamber
2009
11/7 14:00- / 18:00-
11/8 14:00-
(各回とも20分前開場)
キャスト
げきだん HOCUS POCUS
竹村 美佳 / 山田 キヨシ
料 金
¥2,000(前売)/ ¥2,200(当日)
ハロルド・ピンターを偲んで
この作品は、昨年亡くなったイギリスの劇作家、ハロルド・ピンター作「The Black & White」という短編戯曲をモチーフにし、その前後にオリジナルのストーリーを組み合わせたもの。
物語は、オカマとおばあの二人のホームレスの日常。男と女? 女と女?…。
とてもぎこちない関係だけれど、やたらしっくりくる「ふたり」。
いつも一緒にいるけれど、互いがどこで寝ているのかも知らないし、 約束された待ち合わせも存在しない。
ただ「ふたり」にはお気に入りの場所があるだけ。
ここに来れば、ヤツもきっと来る。
どんづまりの現実と息が詰まるほどの孤独を抱えつつ、 ガラクタを集めたような夢を持ち寄り、 二人は今日も生きている。
げきだん HOCUS POCUS の遊びごころたっぷりの「自己満足」をお楽しみに…。
ハロルド・ピンター(Harold Pinter)
1930年、イギリス、ロンドンでユダヤ系ポルトガル人の仕立屋の家庭に生まれる。 元々は俳優として活動していたが、詩や小説を執筆。不条理劇の手法を確立する。 映画の脚本なども手掛ける。2005年ノーベル文学賞受賞。 受賞理由では「日常の何気ない会話に潜む危うさを浮き彫りにし、抑圧された物事の本質に迫った」と評価された。 反戦思想家としても知られ、晩年は政治活動を中心とし、様々な武力介入に抗議をしていた。 代表作に『ダム・ウェイター』(1957年)、『管理人』(59年)、『帰郷』(64年)など。 2008年12月24日、死去。
「HOCUS POCUS」ってどういう意味?
劇団名になっている HOCUS POCUS (ホーカス・ポーカス)という言葉は、馴染みのある言葉でいうと “ちちんぷいぷい” ”アブラカターブラ” ”イタイのイタイのとんでいけ?” といったところだろうか。幼い頃、自分は魔法使いになれるかもしれないと本気で思っていたあの頃、身近にあったあの秘密の呪文たち。
辞書で引くと「ラテン語が起源、(奇術師などの)呪文、まじない、手品、奇術、ごまかし、でたらめ、いんちき」とある。